Kylife’s blog

医学と資産形成を学ぶ現役医学生のブログ

失神のワークアップ

どうもKyです!

 

今日は失神をみるときの流れを整理します。

まず、倒れた人をみたときには

①BLSのアルゴリズムに沿って意識・呼吸・脈の確認から始めましょう。心停止を疑って対応していきます。

②その後器質的疾患が見つからなければ失神なのか、痙攣なのかを鑑別していきます。

 

(心停止とは臨床的には反応がなく、脈を触れない状況を心停止といい、

Vf,pulseless VT,心静止,PEAが当てはまります。)

 

失神と痙攣の鑑別は、

①尿失禁

②舌咬傷

③痙攣の目撃

④意識の回復

で鑑別することができます。

①②は失神では(-)

   痙攣では(+)となります。

③痙攣の目撃

痙攣ではもちろんみられます。これは当たり前のようですが非常に重要です。本人には意識消失時の記憶がないためです。

失神では基本痙攣はみられないと思っていいのですが、数秒だけ痙攣がみられることも稀にあるようです。

④意識の回復ですが、

失神では20~30秒で回復

痙攣ではpost ictal stateといって、意識回復後にぼーっとしていることが多いようです。

 

救急外来で失神をみた場合は、問診、身体所見はもちろん、心原性の失神を除外する必要があります。

そのために心電図、心エコーは行いましょう。