Kylife’s blog

医学と資産形成を学ぶ現役医学生のブログ

下垂体前葉疾患まとめ(国試対策)

どうもKyです!

 

今日は国試のための下垂体前葉疾患について

それぞれの疾患の特徴まとめです。

 

①先端巨大症

②Cushing病

③下垂体前葉機能低下症

④プロラクチノーマ

⑤リンパ球性下垂体前葉炎

この5つが国試頻出の重要疾患ですのでしっかり抑えましょう

 

①先端巨大症

下垂体腺腫の1つでGH↑

それに伴いIGF-1↑もみられることが特徴です

BS(血糖)↑、HT(高血圧)、脂質↑といったメタボ系の問題や

PRL↑などが検査所見でみられます

また、大腸癌、虚血性心疾患、両耳側半盲、SAS(睡眠時無呼吸症候群)などの合併も注意です。

治療としては軽蝶形骨洞手術を知っておくといいでしょう

 

②Cushing病

Cushing症候群の1つ(他に異所性Cushing,副腎腺腫、副腎癌)

ACTH↑でAld、コルチゾール、アンドロゲンといったコレステロール由来の副腎皮質ホルモンが↑

PRL→

 

③下垂体前葉機能低下症

分娩後の大量出血のエピソード(Sheehan症候群)から下垂体ホルモン↓をみたら考えましょう

症状として、月経異常、PRL↓での乳汁分泌↓、Ald↓でのNa↓(但し、Kに関しては↑という意見と→という意見が分かれているようで一概にこの疾患でのK↑とはならないようです)、他にもBS↓、好中球↓など

治療はステロイド

 

④プロラクチノーマ

その名の通りPRL↑

よって不妊をきたします。

 

⑤リンパ球性下垂体前葉炎

妊娠〜産褥期に起こり、下垂体ホルモンが低下します。

但し、PRLは1/3の症例で↑ということで注意が必要です。

国試的にはPRL↑で覚えておくと鑑別にいいのかも知れません

 

5疾患をPRLの↑↓で区別すると少し覚えやすいかも知れません

 

最後に③の好中球減少が腑に落ちない人に

ステロイドには好中球の遊走を阻止する働きがあります。

すると好中球の数は↑します。

つまりステロイド→好中球数↑となります

③の疾患ではステロイド↓ですので好中球は↓

治療にステロイド使うのもこれを知っておくと想起しやすいです。

 

ではでは!