Kylife’s blog

医学と資産形成を学ぶ現役医学生のブログ

浮腫の鑑別(両側性・片側性)

どうもKyです!

 

今日は浮腫の鑑別についてです・

一般的にむくみのことを指す浮腫についてですが、浮腫にもいくつかの種類があります。

まず分類から

急性・慢性

両側性(全身性)・片側性   といった分類がされますね

他にもpittinng edemaとnon pittinng edemaなど分類の仕方はいくつかありますが今回は両側性浮腫と片側性浮腫という部分に視点をあてて鑑別とその治療について考えます。

 

両側性浮腫の鑑別

心不全・肝硬変・ネフローゼ症候群・薬剤性(NSAIDs・ステロイド・Ca拮抗薬など)・血管浮腫(アナフィラキシー)・粘液水腫・リンパ浮腫

片側性浮腫の鑑別

深部静脈血栓症蜂窩織炎リンパ浮腫・静脈瘤など

 

それぞれの代表的な鑑別疾患を列挙してみました。postCC OSCEではこれらを念頭に考えることができれば無難にクリアできると思います。

 

浮腫をみたとき、普段どおりに問診を行うことが大事です。

いつからか・寝たら良くなるのか・アレルゲンへの暴露はなかったか・随伴症状は?など浮腫の鑑別にも重要なポイントを抑えつつ問診を取れるといいですね。

身体所見についても浮腫をみたときにどこに視点をあてるのかを意識して所見を探っていくことが重要でしょう。

眼瞼の浮腫はネフローゼ症候群で出やすいですし、心不全であれば心音の以上など、また胸水腹水などthird spaceへ水が溜まっていないか等も確認しておくのが良いかと思います。

 

浮腫の原因の検索が完了したあとはその治療ですね。

治療として利尿薬が浮かんで来る方が多いと思いますが、利尿薬が必要でない場合もあるので注意しましょう!

全身性の浮腫であれば利尿薬と塩分制限がベースになります。

それに加えて、肝硬変であればBCAAの内服でAlb値の改善を図る必要性があります。

心不全等ある場合はその原因の除去がもちろん必要です。

片側性浮腫の場合は全身の体液量の増加はないために塩分制限・利尿薬は必要ありません。原因の除去で改善されます。

 

利尿薬使用の際の注意点として、患者が低アルブミン血症を伴っている場合(肝硬変など)は有効循環血漿量次第では利尿薬による循環血漿量の低下で腎機能低下を引き起こすこともあるようで注意が必要です。

ではでは!

 

他の症候の鑑別もどうぞ!

 

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